EXISTING CUSTOMER REACTIVATION DM
一度来店したお客様が戻ってこない。サロンの既存顧客・休眠客へ送る再来店DMには、何を書けばよいのでしょうか。
FIRST ANSWER
- 再来店DMには、「また来てください」ではなく、今もう一度利用する理由を書きます
- 既存顧客が戻ってこないのは、店舗を嫌いになったからとは限りません
- 「またのご来店をお待ちしています」だけでは動きにくい
- 既存顧客を、一つの大きな集団として扱わない
- サロンの再来店DMに入れる六つの内容
- 例文1:初回来店後、しばらく戻っていない顧客へ
- 例文2:季節の悩みを使った再来店DM
- 例文3:半年以上来店していない休眠顧客へ
- 例文4:新しい施術や組み合わせを案内するDM
- サロンの再来店DMで避けたい内容
- DMは送りっぱなしにせず、問い合わせと再来店を記録します
- 再来店DMは、約2か月に1回の営業活動として考える
- 新規集客だけを増やしても、既存顧客が戻らなければ経営は安定しません
- 森のありか様も、新規チラシと既存顧客向けDMを続けています
- 必要なのは、例文を一つ入手することではありません
- 「また来てください」だけでは戻らない。自店の顧客に合った再来店DMを作りませんか
再来店DMには、「また来てください」ではなく、今もう一度利用する理由を書きます
既存顧客が戻ってこない理由は、必ずしも施術や接客への不満だけではありません。
仕事や家庭が忙しくて予約を後回しにした。身体が少し楽になって店舗を思い出さなくなった。次にいつ、どの施術を受ければよいのか分からなかった。単純に、予約するきっかけがなかった。
そのため再来店DMでは、顧客の現在の悩み、季節や生活状況、今回提案する施術、なぜ今利用するのか、どのように予約するのかを一つの案内として組み立てます。
既存顧客が戻ってこないのは、店舗を嫌いになったからとは限りません
予約表を見返すと、見覚えのある名前がいくつもあります。
初回来店のときは、施術後に「楽になりました」と言ってくれた。
スタッフとの会話も弾んでいた。
不満そうな様子もなかった。
それでも二回目の予約が入らず、三か月、半年と時間が過ぎ、いつの間にか名前を見かけなくなっています。
顧客の日常には、サロンの予約より先に考えなければならないことがあります。
再来店DMの役割は、しつこく予約を迫ることではありません。
店舗の存在を思い出してもらい、現在の悩みと施術をもう一度結びつけ、利用を検討するきっかけを作ることです。
「またのご来店をお待ちしています」だけでは動きにくい
サロンのDMでよく使われるのが、次のような文章です。
丁寧な文章です。
不快に感じる人も少ないでしょう。
しかし、この文章だけでは、顧客が「今、予約しよう」と考える理由がありません。
いつ行けばよいのか。
何を受ければよいのか。
自分の現在の悩みに合っているのか。
今利用することで、どのような状態を目指せるのか。
これらが分からないからです。
DMを読んだ人が、「自分に関係のある案内だ」と感じるためには、顧客の日常、悩み、季節、過去の相談内容、今回提案する施術を具体的に結びつける必要があります。
既存顧客を、一つの大きな集団として扱わない
顧客名簿に登録されている全員へ、同じ文章を送る必要はありません。
肩や首の疲れで来店した人へ、足のむくみだけを扱った案内を送っても、自分向けのDMだとは感じにくくなります。
一人ずつ完全に異なる文章を作らなくても、来店履歴や相談内容に応じて、いくつかのグループに分けられます。
- 来店からの経過期間初回来店後、三か月以上、半年以上など、来店が止まっている期間で分けます。
- 過去の相談内容首肩、腰、足、全身疲労、美容上の悩みなど、主な相談内容で分けます。
- 利用したメニュー過去に受けた施術と、今回提案する施術が自然につながるかを確認します。
- 来店回数初回だけの顧客と、以前は定期的に通っていた休眠顧客では、伝え方を変えます。
- 季節や生活状況冷房、寒さ、繁忙期、立ち仕事、デスクワークなど、現在起こりやすい悩みを考えます。
- 今回の提案目的身体のケア、新メニューの案内、久しぶりの状態確認など、一通のDMで伝える目的を絞ります。
すべての既存顧客を一括りにするのではなく、「誰へ送る案内なのか」を先に決めることで、文章の内容も自然に絞られます。
サロンの再来店DMに入れる六つの内容
再来店DMは、長く書けばよいわけではありません。
必要な情報を順番に組み立て、顧客が「これは自分に関係がある」「今利用する意味がある」「予約方法が分かる」と判断できるようにします。
1.誰へ送っている案内なのか
「以前ご来店いただいた皆様へ」と広く始めるより、過去の悩みや来店時期に合わせた呼びかけの方が、自分向けの案内だと感じてもらいやすくなります。
2.顧客が感じていそうな現在の悩み
店舗紹介から始めるのではなく、冷房による冷え、季節の変わり目、長時間のデスクワーク、立ち仕事、睡眠不足など、顧客の日常へ接続します。
3.なぜ今、施術を提案するのか
「新メニューができました」だけではなく、現在起こりやすい悩みと、今回の施術を結びつけます。
4.今回利用してほしい施術やプラン
メニューをすべて並べるのではなく、今回のDMで提案する内容を一つか、関連する少数の選択肢に絞ります。
5.もう一度利用する具体的な理由
大幅値引きだけに頼らず、季節の変化、過去の相談内容、新しい組み合わせ施術、久しぶりの状態確認などから来店理由を作ります。
6.迷わず行動できる予約方法
電話、LINE、予約フォーム、営業時間、予約時に伝える言葉を明確にします。
例文1:初回来店後、しばらく戻っていない顧客へ
初回来店時の相談内容が記録されている場合は、その内容を自然に思い出してもらいます。
その後、肩や首まわりの調子はいかがでしょうか。
前回ご来店いただいた際には、デスクワークが続くと夕方頃から肩が重くなるとお話しされていました。
忙しい日が続くと、つらさを感じながらも、ご自身の身体のことは後回しになってしまいがちです。
今月は、首・肩まわりだけでなく、背中から腕までゆっくりとほぐす施術をご案内しています。
最近また肩の重さを感じているようでしたら、強くなる前に一度身体を休めにお越しください。
ご予約の際は、LINEで「肩の案内DMを見た」とお送りください。
この例文では、値引きよりも、前回相談された悩みと現在の生活を結びつけています。
ただし、顧客の過去の相談内容を文章へ入れる場合は、本人が不快に感じない表現と送付方法を選び、個人情報が第三者の目に触れないよう配慮が必要です。
例文2:季節の悩みを使った再来店DM
個別の相談内容を使わない場合でも、季節や生活環境から、多くの顧客が感じやすい悩みを切り口にできます。
冷房の効いた室内で長時間過ごし、身体の冷えや足の重さを感じていませんか。
夏は暑さだけでなく、室内と屋外の温度差によって、身体に疲れがたまりやすい季節です。
「寝ても疲れが抜けない」
「足が重く感じる」
「肩や背中がいつもより固い」
そのような方へ向けて、今月は全身のもみほぐしと足まわりのケアを組み合わせた施術をご用意しました。
夏の疲れを秋まで持ち越さないために、身体をゆっくり休める時間としてご利用ください。
季節の悩みを使う場合も、毎年同じ挨拶文を送るだけではなく、その年の顧客の反応や店舗で増えている相談を確認して内容を変えます。
例文3:半年以上来店していない休眠顧客へ
長期間来店していない顧客は、「今さら行きにくい」「来ていなかったことを責められそう」と感じる場合があります。
久しぶりでも利用しやすいことを伝え、心理的な負担を下げます。
ご無沙汰しております。
以前ご来店いただいてから、しばらくお時間が経ちました。
その後、お身体の調子はいかがでしょうか。
「特につらくないから」と後回しにしているうちに、気づけば肩や腰の重さが日常になってしまうことがあります。
当店では現在、長期間身体のケアを受けていない方へ向けて、全身の状態を確認しながら施術内容を組み立てるプランをご案内しています。
久しぶりのご来店でも、どうぞ気兼ねなくお越しください。
前回とは身体の状態も変わっていると思いますので、現在気になっていることを改めてお聞かせください。
サロンの再来店DMで避けたい内容
DMを送ること自体が目的になると、店舗側が知らせたい情報ばかりを詰め込みやすくなります。
DMは送りっぱなしにせず、問い合わせと再来店を記録します
一度DMを送って反応が弱かったからといって、「DMには効果がない」と結論づけることはできません。
広告は、作った時点では仮説です。
実際に届け、反応を確認して初めて、自店の顧客に何が響いたのかが分かります。
| 確認項目 | 記録する内容 | 次回の改善 |
|---|---|---|
| 送付対象 | どの来店時期、悩み、利用履歴の顧客へ送ったか | 反応がよかった顧客層へ対象を絞る |
| 案内内容 | 季節の悩み、提案した施術、見出し、料金 | 反応した訴求と弱かった訴求を分ける |
| 問い合わせ | 電話、LINE、フォームなどから何件反応があったか | 分かりやすい予約経路へ整理する |
| 予約・来店 | 何件予約になり、何名が実際に来店したか | 日程不一致や予約途中の離脱理由を見直す |
問い合わせがあった件数だけでなく、予約にならなかった理由も確認します。
希望日時が合わなかったのか。
施術内容が伝わらなかったのか。
料金や所要時間が分からなかったのか。
その記録が、次回のDMを改善する材料になります。
再来店DMは、約2か月に1回の営業活動として考える
毎週のようにDMを送れば、顧客に負担を感じさせる可能性があります。
反対に、年に一度しか案内しなければ、店舗を思い出してもらう機会が少なくなります。
施術内容や顧客層によって適切な間隔は異なりますが、一つの運用方法として、約2か月に1回、次の内容を整理して案内を作ります。
- 今の季節に増えている悩み店舗で最近相談される内容と、顧客の日常を確認します。
- 今回提案する施術複数のメニューを並べず、今回のテーマに合う提案を決めます。
- 送る顧客層来店時期、過去の悩み、利用履歴から対象を選びます。
- 予約を受けられる体制案内を見た顧客が予約しやすい日時と導線を整えます。
- 送付後の反応記録問い合わせ、予約、来店、予約不成立理由を記録します。
- 次回の改善案結果から、対象、見出し、施術、送付時期を変更します。
重要なのは、同じ文章を二か月ごとに送り続けることではありません。
その時期の顧客へ、今回は何を提案するのかを毎回考えることです。
新規集客だけを増やしても、既存顧客が戻らなければ経営は安定しません
新規顧客を一人獲得するためには、広告費も手間も必要です。
それにもかかわらず、一度来店した顧客へ何も案内せず、また新しい顧客だけを探し続ける。
これでは、入口から水を入れながら、底から流れ続けているような状態です。
| 役割 | 新規向け地域チラシ | 既存・休眠顧客向けDM |
|---|---|---|
| 相手 | 店舗をまだ利用したことがない地域の見込み客 | 一度以上来店し、店舗や施術を知っている顧客 |
| 伝える内容 | 悩み、選ぶ理由、初めて相談する方法 | 季節の悩み、新しい提案、今再来店する理由 |
| 目的 | 地域の見込み客と最初の接点を作る | 店舗を思い出してもらい、再利用のきっかけを作る |
新規向けチラシの作り方や、ポスティングで反応がない原因については、既存記事で詳しく解説しています。
森のありか様も、新規チラシと既存顧客向けDMを続けています
名古屋市瑞穂区のリラクゼーションサロン「森のありか」様では、2019年から、新規顧客向けの地域チラシと既存顧客向けの案内DMを継続しています。
新規顧客には、地域の具体的な悩みに合わせたチラシを届ける。
一度来店した顧客には、季節や施術内容に合わせた再来店案内を送る。
広告を作った後は、問い合わせや来店の反応を確認し、次の案内へ改善する。
この運用を約2か月に1回続けてきました。
必要なのは、例文を一つ入手することではありません
インターネットで「サロン DM 例文」と検索すれば、さまざまなテンプレートが見つかります。
しかし、他店向けに作られた文章へ店名を入れただけでは、自店の顧客が抱えている悩み、過去に利用した施術、店舗の客層、季節による需要、実際の反応までは反映できません。
例文は、文章の形を考える参考にはなります。
それでも、本当に必要なのは、次の一連の運用です。
- 自店の顧客を見る来店履歴、相談内容、来店が止まっている期間を確認します。
- 今回の提案を決める誰へ、どの悩みを、どの施術で、なぜ今提案するのかを整理します。
- DMを作る店舗の希望ではなく、顧客が再来店する理由を文章にします。
- 実際に届ける送付方法、頻度、個人情報の扱いに配慮して案内します。
- 反応を記録する問い合わせ、予約、来店、予約不成立理由を残します。
- 次回へ改善する反応した内容と弱かった内容を、次の案内へ引き継ぎます。
BUILD YOUR REPEAT CUSTOMER SYSTEM
「また来てください」だけでは戻らない。自店の顧客に合った再来店DMを作りませんか
一度来店したお客様へ、何を送ればよいのか分からない。
DMを作っても、店舗の近況や割引案内ばかりになってしまう。
Nich ideaの「サロン地域集客広告・実践添削会」では、新規顧客向けの地域チラシだけでなく、既存・休眠顧客へ送る再来店DMも、店舗スタッフが実際に作成します。
誰へ送るのか。
どの悩みを扱うのか。
何を提案するのか。
なぜ今利用する必要があるのか。
どこを直せば伝わりやすくなるのか。
送付後に、どの反応を記録するのか。
実際に使用するDMをライブ形式で添削し、送付後の問い合わせ、予約、来店を確認しながら、次回の案内へ改善します。
完成したDMを一枚納品して終わるサービスではありません。
約2か月に1回、新規チラシと既存顧客向けDMを作り、店舗スタッフが自分たちで再来店施策を続けられる状態を作る実践型サービスです。