弊社の「RAWデータ」「JPEGデータ」全納品について、あらためてその意味と現実的な使い方をご説明します。
このページを書いている理由は、お客様の中に、
- 「プロに頼んだから、撮った写真のほとんどがそのまま完璧に見えるはず」
- 「全データをもらったのに、使える写真が思ったより少ない気がする」
といったイメージをお持ちの方が一定数いらっしゃり、そこからモヤモヤやご不満につながってしまうケースがあるためです。
まず最初にお伝えしたいのは、「プロの撮影データ=そのまま全部が完成品ではない」という現実です。
プロが撮影しても、
- 表情や瞬きのタイミング
- 構図の試行錯誤
- 光の状態の変化を見ながらのカット
などにより、「素材としては意味があるが、そのままでは使わないカット」もたくさん含まれます。これは腕の良し悪しではなく、「レタッチを前提としてたくさんのバリエーションを撮る」というプロのワークフローそのものです。
加えて、RAWデータやJPEG撮って出しの状態は、あくまで「編集前提の素材」であり、雑誌やSNSで目にするような“仕上がった写真”とは別物です。
そのうえで、弊社ではあえて業界では少数派である「RAWデータ・JPEGデータの全納品」を採用しています。
多くの写真事業者は、クレーム防止や工数管理の観点から、RAWデータの提供や全カットの納品を行いません。契約上の納品枚数(例:20枚)だけをカメラマンがセレクトし、レタッチを施したもののみをお渡しするケースが一般的です。
それに対して弊社では、
- 撮影した写真を可能な限り多く残していただくこと
- 将来的なレタッチ・編集の自由度をお客様側に残すこと
を重視し、RAWデータとJPEG撮って出しをすべてお渡しする方針を取っています。
その前提を踏まえたうえで、よくあるクレーム例と、プロの現場での「現実」とのギャップについて解説します。
各データの違いを詳細に知って頂くためには下記もご参照して頂けますと幸いです。
写真事業者がお客様からよく頂く系のクレーム・苦言などの内容と認識のずれと現実
【写真撮影に対するクレーム内容】
せっかくプロに依頼をしたのに、使える写真が少なく暗い写真、ピンボケ写真、など求める品質の写真が殆どありません。データはRAWデータ、JPEGデータでそれぞれ300枚ほどありましたが納品枚数は多くても、使える写真が60枚ほどしかありませんでした。こんなに失敗写真が多いのはプロとしてどうなのですか?
このご意見は、プロカメラマンの撮影データの「現実」と、お客様が最終的に期待される「完成された美しい写真」との間に、大きな認識のギャップがあることを示しています。
弊社がウリとしている「RAWデータ・JPEG撮って出し 全納品」サービスを最大限に活用し、後悔のない写真をご利用いただくために、この場でプロの撮影データといわゆるグラビア・雑誌などの写真、インスタの映える系のプロの写真として公開されるまでのプロセスを解説します。
プロだからといって全てキレイに撮影できるわけではありません
そもそも論ですが、この場合ではカメラマンの編集が入っていない状態のデータ素材納品をしておりますし、良い写真があるか、ないか?ということで言えば300枚撮影してRAW現像という編集なしの撮って出しJPEGの中に60枚使える写真があれば優秀だと言えます。
正直なところ、そんなもんです。
カメラマンは編集するための素材を撮影したに過ぎませんから、それを編集なしの状態で殆ど全てを成功写真として撮影しろというのはあまりに無理があります。
「RAWデータ、JPEGデータ全納品をしない事業者が多いのはこのようなクレームが起こらないようにするため」です。
データ全納品をしないカメラ事業者さんの場合には、契約によって異なりますが20枚などの納品ですよね?その20枚納品は見栄えの良い写真だけをセレクトしてRAW現像をかけて納品をしているのです。
しかし、このクレームの人の場合で言えば全データ貰っているのですから、20枚など完全にRAW編集したものだけを納品する事業者よりも実際にはコスパは良いし親切です。
全データ好きなように使って良いと、データ全納品をしてくれる写真事務所やカメラマンは実際に本当に少ないからです。
RAWデータの現像でどれくらい画質が変化するかを見て頂けるようにレタッチしたコンテンツを作っていますので下記も参照して頂けるとよりRAW現像やらプロ品質というものを理解して頂けます。
プロが撮影した!との見栄えの良い写真になるまでの3ステップ
お客様が雑誌や広告、SNSでご覧になる、完成された美しいプロの写真は、必ず以下の「3つのステップ」を経て世に出ています。納品されたデータは、このステップのうちの最初の段階(素材)にすぎません。下記はどのプロでもやっていることです。
写真撮って出しのJPEGの納品データというのは、お客様に、この写真をレタッチして欲しいという写真を選んでもらうための便宜的なデータです。もちろん、編集しなくてもキレイに撮影できているお写真はそのままご利用をして頂けます。
RAWデータの現像でどれくらい画質が変化するかを見て頂けるようにレタッチしたコンテンツを作っていますので下記も参照して頂けるとよりRAW現像やらプロ品質というものを理解して頂けます。
STEP1:撮影
撮影自体は、プロとしての撮影をしますが、基本的にはRAW現像をするための素材データ撮りです。良い素材を撮影して、それに磨きをかけるのたRAWデータを使った編集作業です。
プロだから一発でキレイになっているのではなく、どの現場であろうとRAW現像という編集作業があってようやくキレイに写真になります。
STEP2:セレクト(選別)とプロ品質の実現の下地
多量の写真の中から、レタッチ(仕上げ)の価値がある写真を選別していきます。
ピント、構図が良く、RAW現像で整えると格段にキレイになる写真、トリミングなどをすると構図的に美しくなる写真などをピックアップし、厳選します。
この選別(セレクト)の時点で、600枚ほどの写真のうち、レタッチに耐えうる良質な素材は全体の10~30%程度に絞られます(枚数的には60~180枚程度)。
【重要なご案内】
しかも、この60~180枚という枚数は、RAW現像(レタッチ)という仕上げ作業を行った場合に初めて「プロ品質の写真」として使えると判断できる枚数です。
したがって、レタッチ作業料金をお支払いいただき、RAW現像のオプションを適用しない限り、お客様がこの枚数の「プロ品質」で整えられた写真を受け取ることはできません。
納品されたJPEG撮って出し(未編集)の品質で利用する枚数は、さらに少なくなることをご理解ください。
STEP3:RAW現像(レタッチ)
セレクトとした写真の中からRAW現像(レタッチ)を実施します。厳選されたカットの色味、明るさ、コントラストなどを調整し、作品としての完成度を高めます。この工程を経て、雑誌などのグラビア、SNSなどのプロが撮影したキレイな写真、の品質になります。
このレタッチは一枚につき5~15分かかります。無償で行うことはできません。
そのこともあって、様々なカメラマンのサービスパッケージでは「一時間の撮影で10枚納品、などにしてレタッチ料金も含んでいます」として全納品はしないわけです。
ちなみにRAW現像はしっかり細かくやるタイプのカメラマンですと1枚あたり1800~3500円程度となります。
「RAWデータ」、「JPEGデータ」全納品がお客様へもたらすメリット
「全データ納品」をウリにしているのは、単に親切だからというだけでなく、お客様ご自身の費用対効果と自由度を最大化にもつながります。
一般的な写真事務所では受けられない、お客様のメリットは以下の通りです。
1. 費用の大幅な節約と圧倒的なコストパフォーマンス
通常、全データ納品を行わない事業者が納品する「厳選された20枚」には、セレクト(選別)と高額なレタッチ料金がすべて含まれています。
弊社の写真撮影のサービスでは、お客様にレタッチの要否を選んでいただくことで、以下を実現します。
- レタッチ料金のコントロール: 必要な枚数だけを有料レタッチに回すことで、無駄なレタッチ費用を大幅に節約できます。
- 素材の取得コストが安い: レタッチ前の「素材」の状態で全データをお渡しすることで、結果的に1枚あたりの写真素材の取得コストが格段に安くなります。
また、少しばかりややこしいところはあるのですが、多くの写真事務所、カメラマンは自身の作品として著作権を保持します。従って、よくよく写真事務所の規約などを確認して頂くと再編集不可などの規約があったりすることがあります。それもあるから再編集可能なRAWデータをお客様にお渡しするということがないのも現状ですね。
しかしながら、弊社の写真撮影ではお客様に依頼されて撮影したものですから、改変、データの再編集などでご利用を頂けるようにRAWデータもお客様に納品するという方針をとっています。
>弊社の写真著作権に基づく改変禁止を設けない旨の解説は→こちら
2. お客様ご自身による最高のセレクトの自由
多くの写真撮影のサービスでは、カメラマンが勝手に「失敗」と判断したカットは破棄されてしまい、お客様の手に渡ることはありません。
しかし、写真の価値はお客様が決めるものです。
- 捨てられるカットの利用: 例えば、一瞬の「目つぶり」があったとしても、背景や構図が貴重なカットであれば、お客様の判断でトリミングして利用できます。
- お客様独自の選定基準: 弊社では、全データをお渡しすることで、お客様自身の感覚で「これが一番良い」というカットを、プロの選別作業を待たずに見つけ出すことができます。
3. 「最高級のRAW原版データ」による将来的な自由度
RAWデータは、色や明るさの情報を最大量保持した「デジタルネガ」です。RAWデータは編集を劣化なくできる原版データであり保持をしておくことには大きな価値があります。
- 永遠に失われない価値: 納品されたRAWデータは、半永久的に最高の品質で保存できます。
- 時代の変化への対応: 10年後、レタッチ技術やトレンドの色味が変わったとしても、RAWデータがあれば、いつでも最新のトレンドに合わせて再編集(リレタッチ)が可能になります。JPEG撮って出しでは、これは不可能です。
4. 外部レタッチャーとの連携のしやすさ
ご自身でレタッチを行う方や、外部のレタッチ専門業者にご依頼される場合、RAWデータは必須となります。
- 高品質な編集の実現: 外部の専門家も、最高の仕上がりを実現するためにRAWデータを求めます。RAWデータ全納品の契約により、外部業者への依頼がスムーズになり、品質を担保できます。
弊社の写真撮影サービスではRAWデータ、JPEGデータの全納品(編集料金別途)を致します
弊社の写真撮影サービスでは「RAWデータ」、「JPEGデータ」を全納品します。
弊社ではニッチな写真撮影のサービス開発、また、深夜・早朝でも即日対応ができる写真撮影サービスなどを展開しております。
公序良俗に反しない写真撮影であれば、深夜でも、平日でも、即日でも、お問合せを頂けましたら一生懸命ご対応をさせて頂く所存でございます。
弊社の出張撮影の基本料金リストは下記をご参照下さい
> 写真撮影サービス基本料金・サービスプランのリスト <
相談無料で成約しなくてもOKです。まずはお気軽にご相談ください!LINE、メール、お電話のお客様がご都合の良い連絡方法よりご連絡下さい
> お問い合わせはこちらから <
出張カメラマンの撮影レベル

合同会社De pouletの代表社員の齋藤寿修が基本的にお伺い致します。事前にご要望をうかがった上で、丁寧・誠実に対応させていただきますのでご安心ください。ポートフォリオがない状態で心配になられる方がいらっしゃると思いますが、技術点に関してもご安心下さい。某カメラ・プリンターメーカーの販売員(よくで家電量販店にいるメーカーの人)を大学生入学から23歳までの5年間とメーカーの人を店舗に出すためのカメラ・プリンター研修講師も経験しております。
自画自賛ではお客様にとって信頼できませんよね。従いまして、プライバシーなど問題にならない範囲のすぐにお見せできる作例をポートフォリオとして下記にまとめてございます。
そちらを確認して頂けると撮影レベル・技術、編集についてのレベルをご確認頂けます。
齋藤寿修(さいとうひさのり)による写真撮影のポートフォリオです。お客様のプライバシーポリシーを遵守するために基本として人物ポートフォリオを掲載しておりませんので人物撮影の主題が掲載されておりません。現在ポートフォリオにさせて頂けるお客様に特別なキャンペーンを開催しております。お得に撮影をして頂けますので一度弊社での撮影をご検討を頂けましたら幸いです。
【客観的な写真技術評価】AI評価による客観的な弊社の写真撮影レベル・編集技術
弊社の出張撮影のご依頼において写真撮影者のレベルが心配という方がいましたら、写真撮影のレベルを客観的評価であるAI評価をして技術的に高いレベル、アート的撮影と商業撮影の融合したスタイルと評された評価を下記よりご確認下さい。これだけの撮影ができるのであれば、人物撮影、七五三撮影に対しても撮影技術として十分であるとAIによる客観的な分析評価も得ております。
フルサイズは写真撮影の業務に於いて殆どの場合に於いて写真撮影の仕事にエントリーする際には機材要件として「フルサイズ」との要件があることが多いです。しかし、お仕事依頼するポータルサイトなどで副業的にやられている方々の中では「APS-C機」を使用されている方々も多くいます。それでキレイに撮影ができないというわけではございませんが写真事業者としては「フルサイズ」と言われる機材が最低限必要というのが業界水準です。従って弊社の出張写真撮影に於いてもお客様にいわゆるプロとしての撮影品質をお約束するためフルサイズ機での撮影をし業務写真撮影の品質に重きをおいてお客様にお写真を提供しております。
弊社の出張撮影の基本料金リストは下記をご参照下さい
> 写真撮影サービス基本料金・サービスプランのリスト <
相談無料で成約しなくてもOKです。まずはお気軽にご相談ください!LINE、メール、お電話のお客様がご都合の良い連絡方法よりご連絡下さい
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